導入事例

Case

課題の共有がしやすくなったことで、店長たちのモチベーションが向上しています。

2024.12.04

店舗DX

キロクル

課題の共有がしやすくなったことで、店長たちのモチベーションが向上しています。

株式会社 東急グルメフロント 様

営業部 シニアマネージャー
梶 勝 様

東急グループにて、東急線沿線の飲食店舗の企画・開発・運営・受託・委託を担う東急グルメフロント様。オリジナルブランドであるそば店「しぶそば」の15店舗にてキロクルを導入いただいています。キロクルの導入をリードし、実際に現場での活用もいただいている営業部 シニアマネージャー 梶様にお話しを伺いました。

手間がかかりすぎて縮小していたQSCチェックが、キロクルで復活

―キロクルを導入されたのはいつですか?

今年(2024年)の4月です。

―ということは現時点で、7ヶ月ほどお使いということですね。
それまで、QSC業務用としてなにかアプリやサービスというのは使っておられましたか?

いえ、それまでは、Excelの表にチェックシートを作って、それを印刷してお店に持って行ってチェックするという方法でした。
最初は毎月1回、しぶそばの全店舗(当時14店舗)を私を含めた2名でチェックして回っていたのですが、それ自体がかなり大変な作業なのと、他の業務との兼ね合いもあり、だんだん2ヶ月に1回、3ヶ月に1回、と頻度が減っていってしまい、結局、2018年に人員が減ったタイミングで私自身も店舗の応援に入るなどの必要が生じたこともあり、統一したチェックシートを使う形でのQSCチェックは実施できなくなってしまっていました。

その後は、明確な基準となるチェックシートというものを使わない形での店舗巡回チェックをしていたのですが、やはりチェック作業が属人的になりすぎてしまう問題を感じていました。その後、コロナ禍もひと段落し売り上げが順調に回復・拡大してきた中で、きちんとした基準を設けた上でのQSCチェックを復活させたい、と考えていた時に、同業であるメトロプロパティーズさんにキロクルのことを教えていただいたんです。

そこで、キロクルと、他のサービスについてもあらためて情報収集をし、結果キロクルが一番使いやすそうだと感じ、導入しました。
あとはランニングコストの安さもポイントになりましたね。

取材場所となった しぶそば綱島店

資料化の手間がなくなり、リアルタイムでの課題共有が可能に

―御社でのQSCチェックのルーティンについて教えてください。

今はチェックするのに1時間半ぐらいかけて、そこから店長と面談をして、トータルでは1店舗あたり3時間くらいの業務になります。
それがチェック当日で、あとは後日振り返りの面談を行なっています。今後はさらに、チェック項目のなかでも重点項目というのを意識して、メリハリをつけた方法にすることで、1回のチェックにかける時間をさらに短縮しようと考えています。

以前はチェックだけで最低1時間半、そのあとは店長との面談はせずに資料化の作業をしていました。複数店舗を巡回し、まずチェックだけをしてから本社に戻り資料化の作業に入っていたので、チェックした当日に店舗へ直接指導をするということができていなかったんです。コロナ前はリモート作業という概念もなかったですしね。今考えるとかなり非効率ですが(笑)。
ひたすら店舗を回ってチェック、そして本社に帰って資料化、それができたらやっと各店舗へフィードバック、という流れはやはり作業として負担が大きかったです。最初はモチベーションだけでなんとかしていましたが、それをずっと続けていくとやはり無理が出てきます。また、お店への最初のフィードバックができるまでに2週間くらいかかってしまっていたんですね。2週間も経ってしまうと、伝える方も伝えづらく、お店側にも伝わりづらくなってしまいます。

今は、自分で資料化する必要がなくなったので、チェックをしたらその場ですぐ店舗スタッフと面談をしています。
チェック当日に改善が必要な点について即、共有をし、2週間後に店舗を再訪問してその改善ができているかどうかの再確認をしています。
以前はチェックから最初の指摘までに2週間空いてしまうことによってリアリティに欠けるやりとりになりがち・・・形骸化に近い状態だったというのが率直なところで、それがキロクルを使うようになってからは大きく変わったと思います。また、当時は写真を使ったコミュニケーションはできませんでした。自分の忘備録として写真を撮ることはあっても、それを資料に使うということはできなかったのが、今はキロクル内で写真が撮影・共有できます。

また以前の方法ですと、どうしても「本部と店長」の閉じたやりとりになりがちでした。しかし店長とだけやりとりするというのは意味が薄くなる・・店長だけで改善できるポイントばかりではないですし、伝えたいメッセージが店長のところで止まってしまうということも起こりがちです。本来はお店全体と向き合う必要があるわけですが、今はチェック結果を店長がプリントしてスタッフと共有するようにしてもらい、お店全体と目線合わせをしていこう、という取り組みをしています。チェック結果が見やすくまとまっているので、そういったこともやりやすくなりました。

営業部 シニアマネージャー 梶 勝 様

工数は減り、質は上がっている

―見やすさやチェック体制の変化のほかに、キロクル導入でお仕事はどう変わりましたか?

最初は私のほうに頭でっかちの部分があって、デジタルでできるのであれば、と膨大なチェックリストを作ってしまったのですが、その後これはいらない、これは必要、という検証とスリム化を半年通して行いました。下期からは、必要最低限のチェック表を使っています。
店舗のほうも、導入したばかりの頃は「キロクルって何??」という感じでしたが、今はかなり定着してきていて、改善指示のチェックが付いたところはすぐに直して・・というような習慣が作れてきたと思います。

QSCチェックにかける手間や時間は少なくなっていますが、内容と質は上がっています。イメージとしては、今までは5時間使って行なっていた内容が2時間くらいで済んでいる。そこで削減できた3時間は他の業務に割り振ることができたりもします。私の場合は、販促物の作成や券売機の設定など、店舗の頻出管理以外の業務も担当しているため、あらたに作業時間が捻出できるというのはとても大きいですね。

課題を明確に共有することで、店長のモチベーションが向上

―なるほど、お店と人材の育成だけのお仕事ではないんですね。

そうなんです。
とはいえお店と人材の成長が重要なのは変わりませんが、キロクル導入後、お店のレベルが上がってきているなという感触があります。
お店の質というのはやはり店長によるところが大きいのですが、店長のやる気が向上してきている・・コミュニケーションに対するモチベーションが上がっているように思います。それが、数字にもあらわれてきていると思います。
コロナ禍がひと段落してからここまで、売り上げが順調に上がっているので「どの部分数字が」と明確には説明できないのですが・・店長、スタッフひとりひとりの意識として「何をどう改善すべきなのか」「知識として何を知っていなければいけないか」といった課題感を共有するにあたって、キロクルを使うことで一定の基準が見えるようになりましたね。

―今後キロクルに期待することがあれば教えていただけますか。

お店の品質向上のためには内部的なチェックだけでなくお客様の声も必要なので、卓上にQRコードを置いてアンケートを募っているのですが、これがキロクルのなかで集計・閲覧できるといいですね。あとは、店内に設置したリモートカメラ越しにチェックができたりすると、かなり効率が上がりそうです。
そのほかにもHACCP関連の業務など、キロクルで一元管理できたら嬉しいですね。

導入製品

キロクル