2010年頃だったと思います。
経緯としては、当時すでにピットタッチシリーズを作っていたわけですが、当時の携帯電話=今で言う「ガラケー」にはFeliCaという無線通信技術が搭載されていて、「おサイフケータイ」と呼ばれていました。ピットタッチを使った打刻もFeliCaでの無線通信で使われることが多かったのですが、そこにiPhoneが出てきたんですね(iPhoneの日本発売開始は2008年)。「ガラケー」はほとんどの機種でFeliCaで通信ができていたものが、とつぜんスマートフォンの世界に変わったことで、FeliCaが全くつかえなくなってしまったんです。
で、正直に言えばそのFeliCaの穴を埋めるため「苦し紛れに」音による通信を開発しだした、というところが始まりです(笑)。
今はいないメンバーが音の設計をして、それをアプリに実装したのが須釜(座談会は不参加)と神原です。
そのあとの設計は池田がずっと行っています。そこに櫻井、丹波が加わったという形ですね。
体制としては、通信のための「音の設計」をすること、それを実際の機器で使えるように「実装」する、いう2つの業務が必要になります。